●ピピン(中)
AD635
635ごろ〜714 カロリング家の始祖大ピピンの孫でカール=マルテルの孫。アウストラシアの宮宰(680〜714)。679年〜687年ネウストリアの宮宰エブロインらとフランク王国の支配権をめぐって争う。681年エブロインの死後,宮宰ベルタルと争い,687年アミアンの東方のテルトリーの会戦でこれに勝利し,実力によってブルグントとネウストリアの宮宰を兼任して全王国の支配権を掌握しカロリング王朝成立の基礎を築いた。以後フランク王国の宮宰職はカロリング家が独占し,形式的にはメロヴィング王朝が751年のピピン(小)のクーデタにいたるまで存続していたが,実質的にはカロリング王朝が成立したといえる。689年フリース族の叛乱を鎮圧して西フリースラントを併合し,この地におけるアングロ=サクソン布教師の布教活動を保護,709年〜712年アラマン族を討つなどフランク王国を掌握した。