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●ピピン(大)

ヨーロッパ ヨーロッパ AD 

 ?〜639 メロヴィング朝フランク王国のアウストラシの宮宰でピピン1世ともいう。メロヴィング朝フランク王国ではゲルマン古来の分割相続のために王国はつねに分裂の危機にさらされ,大土地所有に基礎を置く貴族勢力が台頭した。そしてアウストラシアの貴族階級を中心に,613年ブルンヒルトを失脚させた諸事件に重要な役割を演じたベルギーの大土地所有者であるピピン家が登場した。ピピン(大)はメッツの司教アルヌルフとともにクロタール2世やその子ダゴベルト1世の統治に協力し勢力を振るう。ゲルマン的伝統の強いアウストラシアでは両者の力が強く,カロリング家台頭の基礎はこのころ築かれた。ピピン(大)の娘ベッガがアルヌルフの息子アンセギゼルと結婚し,その子孫であるピピン(小)が751年クーデタをおこしカロリング王朝を創始したため,ピピン(大)はカロリング家の始祖といわれる。