●人みしり ひとみしり
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幼児などがみなれない人をみて泣き出したり,母親にしがみついたりする現象で,乳児期と幼児期に現れる。前者は生後6カ月ごろの乳児にみられ,通常は9カ月から1歳ごろにかけて消失する。スピッツはこの現象が生後8カ月前後に現れることから「8カ月不安」と呼び,他人の顔に母親の不在を知るための不安と考え,クラインは迫害者としての悪い母親のイメージの不安と解している。この時期の人みしりはふつう一過性である。この時期から乳児は,新しい段階の人間関係に入ると思われる。後者は,3歳ごろになって初めて人みしりが始まる場合をさす。他人にみられることを意識して,母親から離れることに不安を抱き,人前で恥ずかしがったり,困惑のすえ吃るようになったりする。この場合幼児には内向的・神経質・完全癖などの性格特性がみられ,親の養育態度・家庭環境も,これにかかわるところが大きいといわれる。