●ビッグ=マン
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メラネシア地域の伝統的な政治的リーダー。発達した政治形態をもつポリネシア社会のリーダーである首長との対比でこの語は用いられる。一般的に,ポリネシア社会では多くの親族集団や村落が階層的に構成され,首長の地位は世襲的に継承されるのに対し,メラネシアの社会・政治集団は小さく,これを統率するビッグ=マンは個人の資質と努力によってその地位を獲得する。ビッグ=マンになろうとするものは,多くの妻を娶って,収穫物や豚などの富を貯え,これを人々に分配する。受け取った人々は,ビッグ=マンに負い目を感じ,彼を敬ったり,なんらかの奉仕を行うことで返済をする義務を負う。ビッグ=マンはこれを政治的な目的に利用して自己の地位の上昇と確保をはかる。このように,ビッグ=マンと支持者は直接的な互酬的関係によって結ばれているため,ビッグ=マンが支配できる範囲は小さく,その地位も恒久的なものではない。