●ビスマルク諸島 ビスマルクしょとう
大洋州 パプアニューギニア AD
パプア=ニューギニアに属する諸島。ニューギニア島東部北方に位置するビスマルク海に臨む。大きい順にニュー=ブリテン島・ニュー=アイルランド島・ニュー=ハノーヴァー島(ラヴァンガル)・ウンボイ島・ムッサム島などの島々があり,最大のニュー=ブリテン島は東西に約595km,次に大きなニュー=アイルランド島はほぼ320kmの長さに及ぶ。1884年11月,ドイツ保護領となり,1914年第一次世界大戦でオーストラリア軍が占領。オーストラリア軍の軍政をへて戦後の1920年12月,他の旧ドイツ領ニューギニアとともに,オーストラリアの委任統治領となる。第二次世界大戦中は,1942年1月23日,日本軍がラバウルに進出し,ラバウルを中心としてビスマルク諸島は日本軍の南東方面作戦(ソロモン諸島・ニューギニア方面)の根拠地となり,多くの基地が構築された。
しかし1943年2月初旬までに,日本軍をソロモン諸島のガダルカナル島から退却させた連合軍は,つづいてニュー=ジョージア島やヴェラ=ラヴェラ島などの作戦にも成功したのち,同年10月末から11月初めにかけて,ソロモン諸島西北部のチョイスル島・ブーゲンヴィル島・ブカ島などをいっせいに攻撃し,翌年初頭までにブーゲンヴィル島トロキナに爆撃機基地を完成させ,やがてはビスマルク諸島の各地にも連合軍が進出したので,1944年3月までには日本軍の巨大な中心基地ラバウルも,陥落することなく無力化した。第二次世界大戦後,オーストラリアを施政権国とする国連信託統治の時期をへて,1975年のパプア=ニューギニア独立とともに,ニュー=ブリテン島と周辺諸島は,同国の東ニュー=ブリテン州と西ニュー=ブリテン州になり,ニュー=アイルランド島とその周辺諸島は,同国のニュー=アイルランド州となって現在にいたっている。主産品はコプラ・コーヒーなど。