●ビスターミー
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?〜874 イスラーム神秘主義者。正しくはバスターミーと呼ばれる。イランのタバリスターン山中の寒村バスタームに生まれ,その地で生涯を終える。無学な貧農であったが,宗教心が篤く禁欲的で厳格な宗教生活を送っていた。アブー=アリー=シンディーという人物から神の唯一性の真意を学んだといわれているが,同時代の種々の神秘主義運動からは孤立して独自の思想を創出し,後代のイスラーム神秘主義思想の発展に大きく寄与している。彼は神秘主義修行の究極的目標を神との〈合一滅却境〉にあるとし,神の唯一性と自己の存在様式の関係把握が思索の中心主題になっている。その結果,神を通して神をみるという神人合一の境における絶対的神認識を体験する。その結果,彼は〈我れに栄光あれ〉と叫んだとされる。著書は残されていないが,彼の『シャタハート,神秘的恍惚境で発せられたことば』が最近刊行されている。