●ビージャープル王国 ビージャープルおうこく
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デカン西部のビージャープルを首都とするイスラーム王国。バフマニー朝末期独立したデカンの5王国の一つで,バフマニー朝のベルガウム州総督であったユースフ=アーディル=シャー(在位1489〜1510)は,1489年ビージャープルを中心都市として独立した。デカン東部のゴルゴンダ王国とは対立を繰り返しながら,南へむかってはヴィジャヤナガル王国衰退後にできたヒンドゥー小王国を併合して領域を拡大していった。もともとゴアはこの王国の領域内にあったことから,ポルトガルとの貿易を行っていた。1636年シャー=ジャハーンのデカン遠征によって,ムガルと和平協定を結び,ようやく独立を保つことができた。アウラングゼーブの時代にはムガルに北から圧迫され,また内部ではシヴァージーのマラータが独立した。王国の位置から,西方との関係が深く,ペルシア・アラビア商人,イスラームのスーフィー聖者が多く来航し,ムガルの宮廷とは違って,信仰折衷的主義的およびシーア派の傾向がかなり強かったといわれる。