●ピグミー
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人類学的には平均身長が150cm以下の集団をこう呼ぶ。アフリカ中央部の森林地帯に住むバビンガ・アカ・ムブティなどの集団や,東南アジア・オセアニアのネグリトと呼ばれている人々が有名である。近年まで採集狩猟生活を送っていた人々が多く,現在でも地域によっては,伝統的生活がのこっている。なかでもアフリカ中央部のイトゥリの森(ザイール国)に住むムブティ=ピグミーは人口も多く(推定4万〜5万人),人種的にも最も純粋で,よく知られている。ムブティは5〜20家族からなるバンドをつくり,森の中で移動生活を送る。野生のイモ類・キノコ・木の実等を採集し,弓矢・網を用いてダイカー・サル等の小型動物を狩猟する。ときどき,槍でゾウ・バッファローなどの大型獣もしとめる。蜂蜜も重要な食物である。イトゥリにはムブティのほかに農耕民も住むが,ムブティは彼らと共生的関係を形成し,肉や蜂蜜の一部は農作物と交換する。歌やダンスはとくに名高い。