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●干潟の漁撈 ひがたのぎょろう

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 一般に,干潟・砂浜・荒磯など陸地に接近した漁撈のことを地先漁業と称しているが,このなかで干潟,すなわち潮の引いたあとの遠浅や磯で貝類・海藻類を採取して歩く漁業のことを,干潟の漁撈として考えることができる。沖合の漁撈と異なり,漁法や産物に豊かな地方色が現れる。いわゆる磯物を採取するのであって,水に濡れる心配のない干潮を待ち,シタダミ・ミナなどの小巻員,ウニ類,海藻などを拾って歩くのがその地方の人々の尽きせぬ喜びとなっていることが多いが,産物を保護するために,磯の口明けと称して,一定の日時に限り磯物の採取を許す地方もある。また入場料をとって,観光客にシジミ・アサリを採取させる地方,ノリの養殖に利用している地方などもある。有明海の遠浅はムツゴロウで知られる。しかし近年,臨海工業地帯の造成により,この種の漁撈に適した干潟が減少しており,海洋汚染による被害も激増している。