●ピカソ
AD1881
1881〜1973 南スペインのマラガに生まれ,バルセロナの美術学校に学んだ後,19歳でパリに出てロートレックらの影響を受け,20歳のころ貧民を題材に哀愁漂う「青の時代」が始まる。23歳から5年間パリの“洗濯船”と呼ばれた貧しいアトリエで,明るい色調の「バラ色の時代」に入り,道化師や曲芸師らの生活を描く。その後ニグロ彫刻などにひかれ対象の分析と総合に専念,26歳で『アヴィニョンの娘たち』の大作を描く。この作は三次元の量感をいかにして二次元の画面に表現するかの宿命的課題への彼の一つの解答であった。これすなわち間接的なキュービズムの誕生であり,のち本格的に立体派にいたる。その後も彼は古典主義的時代,シュールレアリスム時代と変貌しながら,49歳ごろから反ファシズム的作品も多く『ゲルニカ』の傑作を描き,また彫刻・版画にも注目すべき作品を遺した。20世紀前半に,造形的にも思想的にも多くの問題を提起した巨匠の一人である。
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