●非核三原則 ひかくさんげんそく
アジア 日本 AD
核兵器についての日本政府の基本政策で,[1]つくらず,[2]持たず,[3]持ち込ませずの3項目をいう。この原則は,1968年(昭和43)1月の佐藤栄作首相の国会での施政方針演説で明確化され,1971年11月には衆議院本会議で決議された。しかし非核三原則のうち,持ち込ませずの項目に関しては,1981年(昭和56)5月のライシャワー元駐日米大使の発言などにもみられるように,実際には来日する米艦艇や軍用機には核兵器が積載されているのではないかとの疑惑が提出されている。こうした疑惑に対して日本政府は,[1]日米安全保障条約第6条にもとづく事前協議ではイエスもあればノーもある,[2]ただし核についてはノー,[3]核の持ち込みには寄港も領海通過もふくまれる,との見解を示してきた。しかし同時に政府が,米側から事前協議の申し出がない以上は核持ち込みはなかったものと考えるとしている点に,核持ち込みの疑惑がむしろ深まっているともみられている。