50音順    検 索

●ピエタ

ヨーロッパ イタリア共和国 AD 

 イタリア語で“哀れみ”“信心”を示す。死んだキリストへの悲嘆を表し,磔刑・降架図像とともにルネサンス期の絵画や彫刻の主題となる。キリスト受難後,マリア,敬虔な婦人たち,弟子たちがキリストの磔刑を嘆き悲しむ場面,キリストを十字架から降ろす場面,この死去したあがない主を膝にいだくマドンナの場面を描いた。とくに最後の場面が“ピエタ”と呼ばれ,ミケラシジェロのローマの聖ピエトロ寺院・フィレンツェ大聖堂・ミラノのカステッロ=スフォルツァの3体のピエタ像が有名である。そのほかに,ニッコロ=デ=ラルカグイド=マッツォーニ,絵画ではトゥーラ・ジャンベッリーノ・テイツィアーノなどがあげられる。このような構図は14世紀のドイツの神秘主義的傾向から生まれ,オーストリア・フランス・イタリアに広がった。