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●日吉神社 ひえじんじゃ

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 日吉神社・山王社と称す神社は,全国各地にみられるが,その総本社は滋賀県大津市の日吉神社(俗に日吉大社という)である。延喜式内の官幣大社であった。祭神は,大山咋神(おおやまくいのかみ)である。社伝によれば,大山咋神は比叡の横川に鎮座していたが,最澄(伝教大師)の延暦寺建立に際し,比叡山の地主神と崇め,山王権現と称した。また,摂社本殿に大己貴神(おおなむちのかみ)を祀っている。この神社が歴史上注目されるのは,院政期における神輿振りである。比叡山の僧徒は,日吉神社の神輿を奉じて入洛し,南都春日の神木入洛とならんで,しばしば朝廷に強訴したのである。室町時代には,日吉神社に所属し雑役に奉仕した商工者・農民たちは,日吉神人と称して大きな活躍をみせた。また,江戸時代に入ると天海による山王一実神道(天台神道・山王神道)がおこり,幕府と深い関係をもち,江戸の日枝神社は将軍家の産土神として,重きをなした。