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●万暦帝 ばんれきてい

アジア 中華人民共和国 AD1563 明

 1563〜1620(嘉靖42〜万暦48)中国,明の第14代皇帝(在位1572〜1620)。名は翊鈞(よくきん),諡は顕皇帝,廟号は神宗。父隆慶帝の死により10歳で即位した。当初は大学士張居正の補佐によって内政・外交両方面で大いに成果をあげたが,1582年(万暦10)に張居正が死去してからはしだいに政治への情熱を失い,贅沢三昧の生活を送った。さらには万暦の三大征,すなわち寧夏のボバイおよび播州の楊応竜の両叛乱と豊臣秀吉の朝鮮侵攻が勃発したために,国家財政は一転して窮乏した。これに対処するために多数の宦官が税監として全国に放たれ,激しい搾取を行ったので,東林党反東林党という政府内部での権力闘争もからみあい,各地で民変が続発した。また,その治世の末年には勃興してきた満州族に対する軍事費支出の増大によって,民衆の負担はいっそう重いものとなった。明朝の滅亡の素地はまさに万暦帝の時代につくられていたといえるが,その反面で明代の文化の爛熟期でもあった。

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