●半両銭 はんりょうせん
アジア 中華人民共和国 AD
中国,秦の始皇帝(在位前221〜前210)は,中国を統一すると,通貨の統一をはかり鋳造権を国家の手に収めた。そのとき新たに鋳造されたのが半両銭である。半両銭は,円形方孔で重量が半両,すなわち12銖(しゅ),銭面に「半両」の文字が鋳印されている。この鋳造に伴って,刀・布などの貨幣の使用が禁止されたため,中国の貨幣は統一され,秦漢時代を通して盛行する古代貨幣経済の基盤が確立し,円形方孔という東洋貨幣の基本形態ができあがった。半両銭は,漢代になっても使用され,武帝が改めて五銖銭を鋳造するまでつづいた。漢初,民間に鋳造を許したため,品質が著しく下落し,薄く小さい楡莱銭(ゆきょうせん)が横行した。漢代に鋳造された半両銭は前186年(少帝恭2)に鋳造された八銖半両銭と前175年(文帝5)に鋳造された四銖半両銭とがある。それらはそれぞれ半両の3分2,3分1の実重量しかない。このような貨幣の混乱を抑えるために新たに鋳造されたのが武帝の五銖銭であった。