●藩法 はんぽう
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江戸時代,幕藩体制下において藩が領地・領民の支配,家臣団の統率のために独自に制定・公布した法令で,幕府法に準拠したものもある。家法といわれる基本法が含まれているように大名家の家政面を示している。一般に外様大名は幕府法に対して独自性をもつものが多く,譜代大名は幕府法に忠実に準拠するものが多い。大別して立藩の精神・藩政の要綱・藩士の規律・家訓・条目などを決めた基本法的な家法的性格と,領内支配を示す施行法的性格とを合わせもっている。それによって藩政運営を具体化している。城下・町方・農村と分けているところも少なくない。一定時間がたったのち,それをまとめあげ,個別的公布したものを編成替して藩政の参考のために法体系的に整序しつつ,編さんされたものがある。たとえば長州藩の「万治制法」・土佐藩の「大定目」・大垣藩の「定帳」のごときものと年代的に並べただけの米沢藩の「御代々御式目」のようなものとがある。これらのちがいは藩法の拘束性とかかわっている。