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●ハンバル派 ハンバルは

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 イスラーム正統(スンナ)派の4大法学派の一つ。アッバース朝治下のバグダードで,神学者・伝承(ハディース)学者・法学者として活躍したイブン=ハンバル(780〜855年)が祖。彼は理性による法解釈,いわゆるキヤースによることを嫌い,できるだけコーランとハディースによって法を引き出す方法を尊重した。このような伝統主義が一貫したハンバル派の特徴をなしている。10世紀の半ばまでイラクで勢力をもっていたが,946年,シーア派のブワイフ朝政権ができると,急速に支持者を失っていった。しかし,13世紀後半のシリアにイブン=タイミーヤ(1263〜1328年)が出ると,この派は一時的に復興した。彼はコーランとハディースに厳正によりながらイジュティハード(自由な法解釈)への道をひらいた。その後,また,この派の勢力は衰えたが,18世紀後半にワッハーブ派運動がおこるに及んで,ハンバル派の理念は復活し,現在,サウディアラビアとオマーンに支持者が多い。