50音順    検 索

●パンの木 パンのき

AD 

 ハワイ・タヒチ・サモア語は Ulu,トンガ・マルケサス語は Mei,ポナペ・トラック語は Mai。インド・マレー原産で果実を食用とする。古くは種子を食用にしていたが,太平洋諸島で種なし変種を育成し,人間の頭大の果実を得ている。さし木後5〜7年で結実を開始,50〜60年間にわたり,毎年75〜150個の実をつける。実は17%の澱粉のほか,ビタミンA・B・C を含む。ポリネシア諸島における収穫期は主として11〜4月の雨期であるが,乾期にも少しずつ結実する。料理法は,直火で燃くか地炉で蒸し焼きにした後,皮をむき,適宜切り分けるか石杵で搗いて餅状にする。色は淡黄色,風味は甘薯と栗の中間で,甘味は弱い。また収穫期にこの実を発酵させて貯蔵する(→ポポイ)ことも,マルケサスをはじめポリネシア・ミクロネシアのある島々で行われている。この木の内皮は樹皮布タパをつくるのに用いられる。

01