50音順    検 索

●バンテン反乱 バンテンはんらん

アジア インドネシア共和国 AD1888 オランダ領東インド

 1888年にジャワ島西端のバンテン地方で勃発した反オランダ農民反乱。この地方では1808年のオランダ直接支配開始以来,早くから抗税・オランダ支配打倒・スルタン制復活などをとなえる反乱が,没落貴族層などの指導のもとに頻発してきた。こうした伝統に加え,19世紀半ば以来のイスラーム改革主義運動の影響を受けて,この地方でもタリーカの形成が活発に行われるようになった。キヤイ・ハジなどの宗教指導者は農民の不満を反オランダ聖戦にむけて組織する中心的役割を果たすようになった。以上のような背景のもと,この反乱は1883年ごろからキヤイ=ハジ=トゥバグス=イスマイルらの指導下に準備がすすめられ,1888年7月9日の地方官襲撃で開始されたが,30日には鎮圧されてしまった。しかし,その計画性・組織性の高さ,村落の枠を越えた行動のひろがりなど,この反乱は以前の諸反乱にはみられぬ質をもつものであり,のちの近代的民族運動を展望するものとして評価される。