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●バンツー族 バンツーぞく

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 西北端をカメルーンとガボン,東はケニア,南はザンベジ川の南側までの広大な地域に広がるバンツー語を話す諸族の総称。元来はカメルーン北部を原郷とし,ニジェール=コンゴ語族の中央語派に属する一語群を話すグループであったと考えられる。おそらく今から2,500年前ごろに原郷で農耕文化を築き上げていた彼らが,人口の急増に伴って,南方と南東へ移動を開始し,さらに鉄器の導入によって農耕と牧畜と王制の観念を含む一つの社会体制としての鉄器文明をもった彼らは,紀元後数世紀から十数世紀のあいだに,現在の広大な地域を占拠するにいたったと推定される。これが“バンツー系諸族の大拡張”である。この移動拡大するバンツーは,各地の多くの王国や帝国の興亡の歴史をつくる(最も南下した部族の一つであるショナ族が13世紀頃建設)とともに,各地域の環境に適応して文化的に多様化している。