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●范仲淹 はんちゅうえん

アジア 中華人民共和国 AD989 北宋

 989〜1052(端拱2〜皇祐4)中国,北宋の政治家・学者。字は希文,蘇州呉県の人。大中祥符年間(1008〜16),進士に及第し,官界に入る。仁宗親政のとき,召されて地方官から右司諫となったが,朝廷に党派の争いがおこり,宰相呂夷簡と衝突し,そのたびに地方に左遷された。1038年(宝元1)西夏の李元昊(りげんこう)が建国するや,陝西の経略にあたり,よく辺防の任務を果たした。1043年(慶暦3)李元昊が和を請うと,その功で中央にかえり,欧陽脩らとともに政治改革に着手した。彼は軍費の膨脹と官吏の増員による財政の不均衡を是正するために,種々献策した。しかし反対派の反論も強く,3年間中央にあったのみで廟堂を去った。後世これを「慶暦の党議」といった。彼はつねに天下の事を激論し,士大夫の気節を振作したため,宋代の士風を形成した名臣の一人に数えられ,また族人のために設けた范氏義荘は,義荘の模範とされている。