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●パンダ

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 動物園の人気者パンダ(オオパンダ)は中国西南部(雲南・四州・甘粛省)の標高2,600〜3,500mの高山帯に生息しているが数は少なく,珍獣とされる。身長1.8m,体重180kgに達する大型獣でしかも黒白に鮮やかに染め分けられた毛皮をもちながら,古来からの神話・伝説・作品などにまったく登場せず,わずかに『詩経』(前1050)にそれらしき動物が周の王侯によって飼育されていた記録がみられるのみである。中国ではシュンマオ(熊猫)あるいはタアマォシュン(大猫熊)と呼び,これを最初にヨーロッパに紹介したフランスの宣教師も熊の一種としたが,頭骨の構造からみるとアライグマに近い。身体は熊に似てずんぐりしており,分厚い脂肪層に外性器がかくされていて,外見では雌雄が識別しがたい。タケを常食とするほか,昆虫や小動物も食べる。毛皮の黒白の模様は一種の警戒色になっていて,肉食獣に襲われることがないという。寿命は20〜25年,最近では飼育技術が向上して動物園内で殖える例もきかれるようになった。パンダとはネパール語の“タケを食うもの”から転化した名称で,やはり中国奥地に生息して竹を食べるレッサーパンダもいるが,体形は小さく,毛皮も赤茶色でいわゆるパンダのイメージからは遠い。