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●版籍奉還 はんせきほうかん

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 明治維新政府による中央集権化を図る諸改革の一つ。1869年(明治2)6月実施。戊辰戦争の影響は戦費負担による藩財政の破局,戦争遂行のための諸藩(とくに西南の雄藩)の軍事力が中央政府に対しては増大し,藩内においては下級兵士の台頭や農民一揆の高揚などで藩体制の権威はまったく無力化の途をたどる。このため中央政府は藩主が版(土地)と籍(人民)を朝廷に還納する形式をとりながら,各藩への政府の統制力を強化したものである。1868年(慶応4)2月,木戸孝允は版籍奉還に関する建言書を草し,同じころ大久保利通は天皇親裁の下に統一国家を創出する政治改革の指向を示して両者間で計画が進められた。1869年(明治2)1月,薩・長・土・肥の4藩主が連名の版籍奉還の上表文を提出。ほかの大部分の藩が同調。6月にいたって逐次藩主を華族とし知藩事に任命した。以後,政府は次々に藩政府改革を実施し,藩の自主権は制限され,やがて1871年に廃藩置県となる。