●バーンズ=フィルプ=カンパニー
大洋州 オーストラリア AD
シドニーを本拠とする南太平洋の貿易商社兼海運会社。社名はジェイムズ=バーンズとロバート=フィルプの双方から取られた。1883年両者の支配する各企業が合併して,新会社となったからである。現在では,“B.P.”といえば,すぐわかるほど南太平洋では広範囲に商域をひろげ,また存在をよく知られている。バーンズ(1846〜1923)は,1862年16歳のとき兄とともにクイーンズランドに来て,農業生活ののちブリスベーンで商売を始めた。1867年クイーンズランドのギンビーで高品位の金鉱が発見されると,いち早く同地に店を構えるなど商機に機敏で,1877年には汽船会社を興した。一方,フィルプ(1851〜1922)はグラスゴーに生まれ,1862年ブリスベーンにいる一族のもとに渡り,商店や船舶代理業に従事したのち,バーンズに雇われた。タウンズヴィルで鉱山の発展に驚いたが,関連の建築物に興味をもち,その管理にあたった。1883年バーンズのパートナーとなり,新会社の繁栄に寄与するが,そのかたわらクイーンズランド州の政治や公共団体にも力を尽くし,1920年には同州首相に就任した。