●ハング=グライダー
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原型は,“鳥のように空を翔びたい”という人間の願望から生まれたものであるが,飛行機による航空時代が到来しても,人間自身の筋力で空を翔ぼうという素朴な願いから,その後スポーツとなって若者をひきつけている。スポーツとしてのハング=グライダーは,ロガロ夫妻発明のロガロ翼から始まり,適した地形や気象条件をもつカリフォルニア西南部で発達した。いろいろな機体の型式が考案されているが,要は,大きな翼に体をつるし,小高い丘や斜面から発進して,風をうまく使って空を翔ぶものである。競技としては,滞空時間を競うものと目標地点への着陸を競うものとがあるが,1976年に第1回の世界選手権大会が開かれ,年々盛んになっている。安全性に最も留意しなければならないが,人間が鳥のように滑空するための最も単純な形であり,施設や費用の点でも比較的簡便に実行でき,技術時代の現代にあって人類のロマンを思わせる魅力をもっている。