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●藩学 はんがく

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 近世封建社会における藩立学校の総称。初期は藩士またはその子弟を対象にした漢学中心の学校であったが,のちに規模が拡大するにつれて,医・洋・皇学などの学校や武芸稽古所などをも包含するようになった。藩学の成立時期は,[1]17世紀後半の幕藩体制の確立期,[2]18世紀の幕藩体制の動揺期,[3]19世紀前半の幕藩体制の崩壊期の三つの時期に区分できる。[1]幕藩体制の確立期には,その確立に対応する文武両道という武士の理想像の教化のために藩校が設立された。[2]幕藩体制の動揺期には,藩政改革の一環として人材養成・風俗教化の目的で藩校が設立された。[3]幕藩体制の崩壊期には,激動する内外の政治情勢に対処するための諸藩の富国強兵政策にもとづいて藩士の子弟および庶民の一部をも対象にして人材を育成することをめざして設立された。この時期になると,洋学・皇学などの教科も積極的に設置された。

〔参考文献〕石川謙『日本学校史の研究』1960,日本図書センター

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