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●版画 はんが

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 木版・石版・銅版で簡単に印刷することのできる画。版画下絵提供者と密接な連絡の上につくられる廉価版の印刷物をさす。読めればよい程度のもので,彫師も刷物も10年くらいの修業でできるものの,多くは兼業・内職で,墨東の本所・向島に多い。地方版元も少なくはない。江戸版画が将軍贔屓(びいき)であれば,上方は京都宮廷勢力贔屓というぐあいに特徴がある。浮世絵の伝統をひくもの,絵入染料をいかす開化版などがあり,赤絵とか光線画,さらに小林清親の洋風版画などがある。そしてしだいに黒の輪郭線が強いものから没骨線のものへと変わる。銅版や石版も多くなり,これは幕末以降増加し,万国博覧会や紙幣鋳造とかかわって発展している。和紙に木版刷のものもあったが材料で行き詰まっている。そのため,石版全盛時代を迎え,砂目石版画として役者絵・旅絵・諷刺絵が流行する。そのほかに錦絵・歴史画も流行したが,新聞の付録絵や木口木版は面白い味がある。

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