●パレート
ヨーロッパ イタリア共和国 AD1848 サルデーニャ王国
1848〜1923 イタリアの経済学者・社会学者。貴族の家系に生まれ,大学では数学・工学などを学ぶ。鉄道技師・会社の経営者を経た後,中年より経済学研究に従事。レオン=ワルラスの知遇を得てローザンヌ大学経済学教授に就任(1893〜1909)。無差別曲線による選択理論,厚生経済学におけるパレート最適などのアイデアを提示した『経済学提要』(1906)によって,経済均衡の数学的理論を大成し近代経済学の興隆に貢献。その後,社会主義に関する研究を深めるなかで彼の関心は経済学から社会学へと移った。人間行為のなかに,恒常的な“残基”と可変的な“派生体”という二つの部分を弁別し,残基の配分の仕方の変化によって“エリートの周流”階級の周流)が起こることを明らかにした『一般社会学綱要』(1916)は,社会のシステム分析の先駆として有名である。議会制民主主義を鋭く批判する彼のエリート論は,ファシズムと共鳴し合った。