●ハルマ和解 ハルマわげ
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『波留麻和解』とも書く。1796年(寛政8)成稿の日本最初の蘭日辞典。江戸の大槻玄沢の門人稲村三伯がフランソア=ハルマの『蘭仏辞典』(1729年第2版)を玄沢から借り受け,阿蘭陀通詞出身の石井恒右衛門の訳出・教導と同門の安岡玄真や岡田甫説の協力を得て作製したもの。雙解式の原典により,見出し語につけられたオランダ語説明とフランス語訳のうち,オランダ語説明部分を訳出したもの。各ページ1段組15行。見出し語は木活字で印刷し訳語は毛筆で右から左へ縦書きに記されている。収録語数は当時8万語と称されたが実数は6万前後。現存本には,三伯らの27冊本「江戸版」と中井厚沢の13冊本「関西版」とがあり,江戸版の巻末には「寛政8年2月18日」というローマ字書がある。後ヅーフの指導で長崎の阿蘭陀通詞らがつくった『ヅーフ=ハルマ』を『長崎ハルマ』と称したのに対して『江戸ハルマ』と称された。