●パルティア王国 パルティアおうこく
アジア イラン・イスラム共和国 BC247 パルティア帝国
前247〜前226 イラン高原東北部パルティアに起こったイラン系遊牧民パルニ族の王国。アルサケス,ティリダテス兄弟がセレウコス朝から独立して創始した。アルサケス朝,中国史書では安息とも記される。前2〜前1世紀,ミトリダテス1,2世は,都クテシフォンを中心にメソポタミアからインドに至る領域を支配した。その地が東西交通の要衝であったため隊商貿易が栄え,とくに中国の絹に関心を示した。そのため西のローマ,東のクシャン朝との間に絶えざる対立抗争があり,それに内部の権力抗争が加わったことでも王国の衰退を招き226年ササン朝に滅ぼされた。国内統治では,ゾロアスター教を保護し,アケメネス朝に倣い各州の土着の王が支配する臣従王国制を主体としたため,半独立的土着の豪族が有位を占めるという弱点をもった。文化的にはヘレニズム文化志向でグレコ=イラン的色彩が強かったが,末期には民族的伝統とオリエント的色彩が現れてきた。