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●パルテノン

ヨーロッパ ギリシャ共和国 AD 

 古代ギリシアの代表的な神殿。アテナイの守護女神アテナ=パルテノスの神殿で,アクロポリスの丘の上に建てられている。ペリクレスの命により,フェイデイアスの総指揮のもとにイクティノスとカリクラテスによって建築され,前447年に着工,前432年ごろに完成した。イオニア式を加えたドーリア式神殿。ペンテリコン大理石造りで30.86m ×69.51mの規模で,前後面が8本,両側面が17本の柱から成る。名称の由来は,女神アテナ=パルテノスであると言われるが,神殿内の一室で女神に献ずる上衣を織った「処女たちの部屋」であるという説が有力である。第三次ペルシア戦争時にアテナイは廃墟となり,もとからあったいわゆる旧パルテノンは破壊された。デロス同盟が帝国へと変質して,同盟金庫をデロス島からアテナイに移管した後ペリクレス同盟基金をアテナイの美化に転用し,このときにパルテノン再建が計画された。ローマ帝国の衰退に至るまでパルテノンは建築時の姿であったが,426年の異教殿堂破壊令によってキリスト教教会に転用された。その後イスラーム寺院に改築されてパルテノンはしだいに姿を変えたが,現在に残る廃墟に近い姿になったのは1687年9月26日である。トルコと戦っていたヴェネツィア共和国はアテナイ沖に投錨して砲撃していた。このとき,トルコの一脱走兵がアクロポリスにトルコ軍の弾薬が貯蔵されていることを告げた。ヴェネツィア艦隊はアクロポリスに砲火を集中し,神殿は大爆発をおこして決定的に破壊された。

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