●パリサイ人 パリサイびと
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前2世紀ごろより紀元後にかけて活躍したユダヤ教内の有力なセクトで,パリサイ派とも呼ばれる。ヘブライ語で「分離された者」の意。律法に無関心な大衆(地の民)から自己を区別したことからの名称と考えられる。パリサイ人の特色は,旧約の成文律法のみならず口伝律法にも権威を認め,それを日常生活において忠実に実行しようとする厳格な律法遵守であった。福音書によれば,イエスは彼らパリサイ人の形式主義・律法主義を徹底的に批判している。とくに,パリサイ派ユダヤ教と直接対決し一線を画そうとしたマタイは,彼らを律法学者と並んで偽善者の典型として攻撃している。しかしヨセフスによれば,彼らは神の絶対的支配を強調しつつも人間の自由意志による義の実現を強調したと記述している。(『ユダヤ古代史』)。その意味でパリサイ派は,律法に基づく神の義を追求するユダヤ教の主流で,後代のラビ的ユダヤ教の母胎となった。