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●針供養 はりくよう

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 縫針に感謝し,裁縫の上達や怪我のないように願う行事。全国に分布し,2月8日もしくは12月8日に行われている。この日は針の使用を避け,古針や折れ針を豆腐や蒟蒻・大根などにさして川へ流したり,神社や寺,とくに各地の淡嶋神社へ持参して供養してもらうというのが一般的。個人でやる他に,着飾った針子が師匠の家へ集まって行ったり最近では女子の学校の行事ともなっている。婦人に因縁の深い和歌山市加太の淡嶋神社の淡嶋願人の宣伝によって広まったとされているが起源は定かでない。しかし,身につけたり愛用した道具類に一種の霊を認める心意をもとにして発生した行事だと思われる。とにかく,日本海側には八日吹きといってこの日は荒れるという所や,北陸地方のように針千本という魚が浜に吹き寄せられるという所があり,針供養の行事は,それらをはじめ事八日の伝承全体の中で考えなければならない問題を含んでいると言えよう。