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●バリ

アジア インドネシア共和国 AD 

 バリ島はインドネシアのジャワ島の東にあり,面積5,621平方km,人口約二百万余,「地上の楽園」と言われ観光地で知られてきた。全人口の97%がバリ・ヒンドゥー教徒であり,隣のロンボック島の西半分を併せて広いインドネシアのなかで限られたヒンドゥー文化圏を形成している。この島は火山帯に位置し,バトール山は活火山であり,アグン山(3,142m)も噴火した。発祥伝承物語「ウサナ・バリ」は歴史のあけぼのとして知られ,16〜19世紀の400年間は八王国を中心としたバリ島の封建時代が続き,1894年オランダの植民地となった。1950年に入ってインドネシア共和国体制となり八つの行政郡となった。人種的にはバレオ・モンゴロイド種の一派でアジア大陸に起源をもち,インドネシアに到来した第二波の民族移動したものとされている。言語はマライ・ポリネシア語族のなかに入り,隣のロンボック島のササック語と親縁関係をもつ。バリ島の踊りや音楽演劇は神に対する奉仕や儀礼の一部であり,宗教性をもっていた。ガメラン音楽は一定の組織をもち,槍をもった儀式的舞踊バリスは男子中心である。バロン・アルジャ・レゴン・ケチャなどの舞踊は,限りなく人々をバリ島にひきつける。