●鍼 はり
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鍼(しん)術は,灸術とともに伝統的物理療法として伝えられ,神経痛・リューマチ・腰痛・頸腕症候群・五十肩・関節症の治療に最適である。古く中国から伝来し日本で工夫された面もある。現代では,金・銀製で三種類の鍼がある。[1]刺入鍼は先端が鋭利で,主要な毫鍼は鍼管とともに用いる。鍼管は鍼より3mmほど短く,刺入時の痛みを少なくする。鍼管は江戸時代,杉山和一検校(けんぎょう)の発明。[2]切開鍼は三稜鍼で皮膚,あるいはさらに深く切開する。[3]皮膚鍼は皮膚上を摩擦するか,わずか刺す小児用である。そのほか変形鍼が多種ある。鍼術は皮肉に刺激を与えて生体反応をおこし,内臓諸器管の機能の変調を矯正する。鍼灸術にはツボ(経穴)があり,高度の知識・技術が必要である。民間医療の時代は遠く過去のもので,現代は先端を行く療法として脚光を浴び,東洋医学の重要な領域として研究・利用されている。