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●ハラ=ホト

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国の甘粛省北西部,エチナ川の下流デルタ地帯にある西夏・モンゴル(元)時代の遺跡。モンゴル語で“黒い都城”を意味する。現在は荒涼たるこの地方も,漢代から居延の名で知られた東西交易路と南方オアシス圏・北方遊牧圏の接点にあった要地で,商業上・軍事上の拠点であった。ハラ=ホトの建設時期は不明であるが,11世紀の西夏成立の初期には黒水鎮と呼ばれ,国内有数の都市であった。西夏を滅ぼしたモンゴルの治下でも繁栄を続け,マルコ=ポーロは“エチナの町”と伝えている。1372年(洪武5)に明の討伐軍によって破壊され放棄された。1907年にはロシアのコズロフによって発見され,その後の数度の発掘・調査によって往時の姿が明らかにされた。一辺が約450〜400mの長方形の城壁に囲まれ,官衙・商業施設のほか当時の文化交流を証明できる各種の宗教建築物も確認されている。またここより出土した多量の西夏文書は,西夏の研究を大いに促進させた。