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●ハラッパー

アジア パキスタン・イスラム共和国 AD 

 インダス文明の代表的都市遺跡。パキスタン北東部,パンジャーブ地方サヒワルの西20kmのラヴィ川の左岸に位置する。1921年,サハニの最初の調査以来,ヴァッツによる大規模な発掘とウィーラーの部分的確認調査が行われた。本遺跡は,発見の端緒ともなった鉄道敷設工事用のバラス採取による破壊が甚大で,モヘンジョ=ダロほどにその様子は不明な点が多い。とくに市街地がひどく,発掘調査は西側の城塞部にかたよる。城塞は東西200m,南北400mの平行四辺形をなし,厚い城壁には北と西に城門をもつ。城塞の北西に接して労働者住宅と言われる棟割長屋風建物が,その北側には煉瓦敷円形の粉挽き臼が18基,さらに北には総面積800平方mの穀物倉がある。穀物倉のすぐ北にラヴィ川の涸河床があり,穀物などの物資の運搬は河川によったと思われる。一方,城塞の南にはインダス文明期の R37と呼称される墓地,後に H と呼称された後ハラッパー文化の墓地がある。またウィーラーの発掘によって,城塞下には,西方のパルチスターン高原の文化と関連をもつ先ハラッパー文化が確認されている。

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