●流行り唄 はやりうた
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流行り唄とは,一時期,各地の人々が愛唱した唄をさす。流行のきっかけは多種多様で,たいていの場合は唄そのものは先に存在していて,何かの社会的要因が引き金となって大流行を始める場合が多い。それも短期間にである。その結果,互いに交流のないような土地土地で同じ唄が歌われることになるが,短期間に移動してきただけに曲の上にさしたる変化を見せていない。そして受け入れた土地でも,その唄がまだ定着しているわけではないので歌う用途が確立していず,いきおい酒席の唄にとなっている場合が多い。なお流行り唄と呼ぶのは,1912〜1925年(大正時代)あたりまでの三味線伴奏を伴う江戸情緒的日本調歌謡をさし,それ以後のものは“流行歌”と呼んで区別をしている。