●流行り神 はやりがみ
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突発的にその存在が耳目の引くところとなり,一定期間熱狂的な信仰を集めるもののその後急速に信仰が消滅してしまう神仏に対する名称である。特性としてあげられるのは信仰の対象となる神仏が雑多であること,信仰が熱狂的である反面永続性がないことである。また霊験が個別的・機能的に説かれること,さらに信仰圏が狭く限られた地域内に留まっていることである。神仏が流行現象を表出するにあたっては,必ず神仏の新しい霊験を喧伝する宗教者の介在が認められる。流行神の出現形式にはある種の奇端を伴って天空を飛来して特定の地に出現し祭られるという天空飛来型(たとえば大杉大明神などがこの典型である。)があり,このほか海上より漂着した神体仏像などが拾い上げられる海上漂着型,土のなかから神仏が現れそれを祭ったとする土中出現などのタイプがある。〔参考文献〕宮田登『近世の流行神』1971,評論社