●囃し田 はやしだ
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村の田植えが一段落した6月下旬,島根・広島など中国地方の村々で行われる御田植神事(稲の豊作を祈願して行う神事)の一種。サンバン様(田の神)を田(花田)に迎えての共同田植えで,笛・簓(ささら)・鉦などで囃したて,田植え歌を歌いながら田植するところからこの名がついている。地方によって,その規模の大きいところから「大田植」,華やかなところから「花田植」,田で働く牛馬の供養も兼ねることから「供養田植」と呼ばれ,古来,神社の神田や地主の田などで行われてきた。囃し田はまず田植に先立ち,早乙女の植踊り,牛馬の代掻きが演じられ,続いて歌や囃しのなか苗が植えられていく。田植歌には朝歌・昼歌・夕歌・足洗い歌と作業過程に従い種々のものがあり,昼時にはオナリと称する子が昼飯を田に運び田の神に供する。一方同じ御田植神事だが,田遊び・えんぶり・春田打などは新春に行われる豊作の予祝行事である。