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●浜掃除 はまそうじ

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 磯物を採取する海村に見られる労働慣行で,海藻の発育をよくするために不要な海藻を取り除いたり磯の掃除をしたりすること。所によっては「磯洗い」「磯みがき」ともいう。漁村には,その生業の性質上共同労働が多く残っているが,この村仕事には各戸から一人前の者を一人出すのが原則となっている。磯物採取には普通一定の禁止期間が設けられているが,その禁止の解除を「磯の口明け」といい,浜掃除はこの口明けのかなり前に行うのが一般的であった。長崎県久賀島では,海藻採取は字蕨・深浦・田浦の浦百姓が行うことになっており,於胡海苔(おごのり)の口明け以前に磯洗いをし,於胡の発育を促すためにチリ硝石などの肥料を施し,於胡採りの作業を楽にするための沿岸の補工作業を行う慣行になっていた。京都府竹野郡丹後町袖志でも,海苔の口明けに備えてそのかなり前に浜掃除を行う習慣があり,これを磯みがきと呼んでいる。