●浜 はま
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高潮線と低潮線の間にある海岸の部分をいう。通常堆積物から成る海岸をさし,磯浜・砂浜・泥浜に分類する。磯浜は幅が狭く急傾斜し,泥浜は湾奥部や河口に発達して幅が広く傾斜はゆるやかである。また小石や砂の海岸を砂浜,岩石海岸を磯浜ということもある。人文地理学では,海岸の漁業集落を浜と呼び,純粋の農業集落の「在」に対している。日本全国を見渡すと,同じ地形の海辺を同一語やその言語に由来することばで呼ぶ場合が多く,文化の伝播以外に日本人が地形名の命名に共通した感覚をもっていたことがわかる。海浜の地名をウタ(宇多)と称する。古歌にも詠まれているナゴ・由良なども多い地名である。また,関東から東北にかけて海岸の砂地をいうのにスカを用いているが,横須賀・大須賀などもおこりは同じだろう。また大阪では河岸(かし)や川端を浜と言い,江戸時代,品川の遊里では海が見渡せる客間を浜と呼んでいた。