●バフマニー朝 バフマニーちょう
アジア インド AD
インドのデカン地方を本拠地とした最初のムスリム王朝の名。14世紀中葉から16世紀初めまで続いた。首都は1429年ごろまでグルバルガー,その後はビーダル。18名の王が続いた。デカン地方以北のインド全域はデリーを都とするムスリムのトゥグルク王朝(1320〜1413)に領有されていたが,第2代王ムハンマド=ビン=トゥグルク(在位1325〜1351)の失政のために,諸地方の高官たちが次々と独立を宣言し,その一環としてデカン地方に派遣されていた高官の一人,アフガン人アラー=ウッディーン=ハサン=バフマンシャーも1347年に独立し,バフマニー王朝を建てた。しかし王国内部での高官たちの私争が絶えず,1484〜1518年の間に国内四州の高官が独立して四つのムスリム王朝をつくり,残ったバフマニー王統も1527年に宰相によって滅ぼされた。デカンのヒンドゥー教徒を支配した初期ムスリム王国の国制とその影響を知る上で重要な王朝である。