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●馬場辰猪 ばばたつい

アジア 日本 AD1850 江戸時代

 1850〜1888(嘉永3〜明治21)自由民権運動の理論家・政治家。土佐藩士の家に生まれた。翻訳家・随筆家馬場孤蝶の兄。藩命により江戸へ遊学,1866(慶応2)から慶応義塾に学んだ。また,長崎でフェルベックから英語を学んだ。1870年(明治3)から1878年まで二度にわたってイギリスへ留学。法学を学ぶとともにイギリス・フランスの政治情勢などを調べた。また,『日本語文典初歩』(1873)・『日本におけるイギリス人』(1876)・『日英条約改正論』などを英文で著したり日本人学生協会を組織したりした。帰国後,職業として訴訟鑑定人となり,共存同衆の幹部・国友会首脳・自由党員として活動。「朝野新開」「自由新聞」などに論稿を書いて自由民権思想の啓蒙に努力する。1883年には時の警視総監樺山資紀から東京府下での政治的言論禁止を命じられるほど,その舌峰には鋭いものがあった。1885年爆発物取締罰則違反の容疑で検挙されたが,半年後の翌年無罪釈放。すぐさま米国に渡り,フィラデルフィアを中心として日本の封建遺制打破の必要性などについて講演して歩いた。しかし肺結核のためフィラデルフィアで客死した。