●ハノイ (河内)
アジア ベトナム社会主義共和国 AD
ヴェトナム北部紅河デルタにある都市。東南の紅河デルタと西北の山岳地帯が扇状に広がる中心に位置している。開発の歴史は古く中国支配期にさかのぼり,5世紀に梁はここに宋平県を置いた。唐代の621年(武徳4)に子城が建設されてからは,都護府所在地として交州(安南)支配の政治的・軍事的中心となった。子城はその後の改修を経て羅城または大羅城と呼ばれるようになった。ヴェトナムが中国から独立を達成した後,1010年李太祖は都をこの地に移し昇龍(タンロン)と命名した。昇龍は李(リ)・陳(チャン)・黎(レ)朝を通じ18世紀末までのほとんどの時期ヴェトナムの王都であった。陳朝で中京,胡(ホー)朝で東都,明支配期に東関,黎朝で東都・東京・中都と呼ばれた。18世紀末の西山(タイソン)朝は順化(フエ)を都とし昇龍を北城と呼んだ。阮(グエン)朝もフエに都を置き昇龍は改字して昇隆としたが,1831年の地方行政改革で河内省を置いた。フランス植民地時代にはインドシナ総督府の所在地となった。1945年9月2日に独立を宣言したヴェトナム民主共和国の首都となり,現在は1976年に成立したヴェトナム社会主義共和国の首都で,ヴェトナムの政治・経済・文化の中心地である。1979年の調査で人口は約256万人。