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●ハニーフ

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 アラビア語で“純正な教えに従う者”の意と言われるが,その適正な意味・語源については諸説がある。イスラーム的解釈では,純正な教えとは唯一絶対の神アッラーに帰依することで,『コーラン』はアブラハムがハニーフであったこと,すなわち「イブラーヒームはユダヤ教徒でもキリスト教徒でもなかった。しかし彼は純正なムスリムであり多神教徒の仲間ではなかった」(3章67節)と啓示が述べているように,彼は一神教の信者であったと強調する。イブラーヒームは,『コーラン』では,ハニーフ=ムスリム,また彼の宗教はミッラ=イブラーヒームイブラーヒームの宗教)と言われている。彼はモーゼやイエスの先人であったという点から,真の宗教はユダヤ教やキリスト教ではなくムハンマドが導き出したものとする。つまり,ハニーフと呼ばれたイブラーヒームの教えを維持し発展させたのがムハンマドであったとするのである。