●花見 はなみ
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旧暦3〜4月にかけて特定の日に野山に遊ぶ習俗。今日花見といえば桜の名所で花を鑑賞しながら酒宴を催す遊楽行事とされている。歴史上でも貴族の桜狩りや大名・町人の華やかな花見風俗はよく知られている。しかし各地の習俗としての花見は必ずしもこれとは合致しない。民間では花見正月・山あがり・高山のびきなどと呼んでいる。期日は土地により異なるが3月節供前後,旧4月8日前後,旧3月15日を中心とするものなどが多い。酒食を持参して山野あるいは海辺に出てそこで共同飲食をするだけでなく,花を摘んで帰り竿の先に結んで庭に立てる風も少なくない。花は桜に限らずツツジ・シャクナゲなどむしろ山の花が多い。花見は野山に入り共食して田の神を祭り花を依り代としてそれを迎える行事,あるいはこの日を悪日とする伝承に着目し,農耕前の鎮みの日で祓えのために野山・水辺に出る行事であるとする解釈もある。いずれにせよ農耕に先立って行われる重要な儀礼に発している。
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