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●パナマ事件 パナマじけん

AD1889 

 1889〜1893 パナマ運河建設工事をめぐっておきた疑獄事件。1881年以来フランスの運河会社がレセップス,フェルディナンを中心に運河建設工事を進めるが,マラリア・黄熱病の流行や資金難などのため工事は難航した。会社は工事を継続するため「富くじ付債券」の発行の許可をフランスの政府に求めた。1888年議会は会社の要求を認める法案を可決したが,1889年会社は多額の負債を残して倒産し,出資者に大損害を与えた。レセップスは背信と詐欺のかどで告発された。1892年11月反ユダヤ系の新聞などが「富くじ付債券」発行の立法化の際に議員に対し贈収賄が行われたという事実を暴露,銀行家・政界要人・共和派議員など多くの者が嫌疑をかけられて退陣を余儀なくされ,空前の疑獄事件となった。この事件は相前後しておきたブーランジェ事件(1887〜1889)・ドレフュス事件(1894〜1906)などとともに一時第三共和政の危機を招いた。