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●ハナフィー派 ハナフィーは

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 イスラーム・スンナ派の四大法学派の一つで,アブー=ハニーファ(699?〜767)を祖とするが,実際にこの学派の基礎を固め,発展させたのは彼の弟子であるアブー=ユースフ(798没)とシャイバーニー(805没)の二人である。この学派の特徴は,コーラン・ハディース(伝承)と並んで,法源としてラーイ(個人的見解),キヤース(類推)を重視することがあげられる。もともとはアッバース朝治下のイラクにおこった学派であるが,東西のイスラーム世界に広がった。しかし,西ではアグリブ朝(800〜909年)治下の北アフリカ,シチリアでマーリク派と並ぶほどの影響力をもったがまもなく衰えた。これに対し,東ではイラン東北部から中央アジア・インドに広がり,またトルコでも多くの支持者を獲得した。16世紀を過ぎると,オスマン朝ムガール朝領内で最も勢力のある法学派となり,裁判はこの派に属する裁判官によって行われることが多く,他の三つの公認の法学派を圧倒するようになった。