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●バドルの戦い バドルのたたかい

AD624 

 624年3月中旬,預言者ムハンマドとメッカのクライシュ族との間に行われた最初の本格的な戦い。622年のヒジュラ後,メディナのムハージルーンは自治の道を模索していた。ムハンマドは,敵メッカの経済力を破壊する目的もあって,生活の手段としてメッカの隊商の襲撃を決意した。彼は,シリアからの帰途にあったアブー=スフヤーン率いるメッカ隊商を迎撃のため,三百余名とともに出撃した。一方,隊商救援のため派遣されたアブー=ジャフル率いる約950名のメッカ軍も到着し,両軍はメディナの西南約120km,紅海に近いバドルの水場で対峙した。約三倍に及ぶメッカ軍を撃破したイスラーム軍は,莫大な戦利品とともに捕虜の身代金を獲得した。この戦いの勝利によってメディナにおけるイスラーム教徒の政治的・経済的地位が飛躍的に向上するとともに,ムハンマドの威信は内外に高まった。ウマル一世の時代,この戦いに参加した戦士は高額の年金を支給された。